税金

私たちは、事業を展開する国々において公正かつ尊敬に値する納税者であるよう努めています

ロシュは世界中で事業を運営しており、事業を行うすべての国で税の要件を満たすことは当社の義務です。ロシュは関連法令の遵守において、その精神に従います。これにはすべての税が含まれ、その大部分は法人税であり、また売上税や付加価値税も含まれています。

ロシュは公正かつ尊敬に値する納税者です。徴税は社会が機能するために不可欠であり、法律は国家主権の一部であることを私たちは認識しています。過去一世紀にわたって、国際社会は、ビジネスにおける国際協力を促進する、特に不当な二重課税を避ける徴税の原則に共通の基盤を見出しました。さらに、持続可能な税務管理の基本原則の一つとして、経済的価値がある場合には税金を払わなければならない、ということが認識されています。グループのビジネスプロセスに文書化されているロシュの構造と取引は、経済的実体および経済的価値がある場合には税金を払わなければならないという原則に基づいています。ロシュの構造は事業目的に整合しており、税金を避けることだけを意図して設定したものではありません。ロシュは、租税回避地または守秘法域が関与する人為的な配慮はしません。

グループの課税所得は、グループ会社間で購入・販売される物品やサービスの移転価格に左右されます。税務当局は、購入に対して低い移転価格を求めたり、販売に対してより高い移転価格を求めたりすることで、より高い課税所得を主張する場合があります。その結果、取引に関与する一社に、より高い課税所得が生じる可能性があります。取引に関与する一方の国の税務当局が収益を相応に調整しない場合、もう一方の国における収益の調整はロシュに対して二重課税となることがあります。

特定のケースにおいて、ロシュとそれぞれの税務当局の間で、現地税法の正しい適用方法を巡り、意見が異なる場合があります。さらに、異なる国々の税務当局の間、または同じ国内であっても関係当局の間で矛盾が生じる場合もあります。これは、例えば関税と税法が常に一致しているわけではないためです。論争が生じた場合には、肯定的な態度で協力し、適用される法律に従い公平な解決策を見出します。

私たち全員に、次のことが求められています:
  • 事業を運営する国の税法を遵守すること。
  • OECDの「多国籍企業と税務当局のための移転価格算定に関する指針」を適用すること
  • 現地の国税当局間や各国当局との不一致がある場合、積極的かつ肯定的な態度で解決策を見出すこと。
Q&A

ロシュは、グループ内の会社間の移転価格をどのように決定していますか?

二重課税を避けるため、または少なくともその可能性を低減するために、ロシュの各社は国境を越えた商品およびサービス取引のために、OECDによる「多国籍企業と税務当局のための移転価格算定に関する指針」を適用しています。これには適切な文書化に加えて、実施した機能、想定したリスク、運用した資産の分析を行うなどの適切な移転価格の決定方法が定められています。

私は、会社間の契約に記載されている現在または将来の契約条件が、OECD移転価格算定に関する指針や現地の法令に従った公正基準を満たしているかに疑問を持っています。私は何をすべきでしょうか?

グループ税務担当者と話してください。

国境を越えた取引について税務当局から移転価格について質問を受けた場合はどうすればいいですか?

二重課税を避けるため、グループ税務担当者に連絡して状況を詳しく分析し、現地の法令およびOECD移転価格算定に関する指針に従った適切な措置を取ってください。

詳しい情報とガイダンス

ロシュのインターネットおよびイントラネットから入手できます。詳しい情報については、「ロシュの税金へのアプローチ - 概要説明および原則」をご覧ください。

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